2018年10月28日、第39回の観光英語検定2級に合格しました。嬉しいことに1発合格!攻略情報もそんなに多くない観光英語検定。今回は2級しか受験していないので他の級についてはわかりませんが、その分2級に特化して攻略情報をお届けします。
今回は長い記事ですよ~(゚∀゚)でも、「観光英語検定2級に絶対合格したい!」という人は必見の内容です!
目次
1.観光英語検定ってどんな試験?
2.侮ることなかれ!試験に挑む際の注意点
3.最速、最強の試験対策
4.世界遺産や世界の観光地について知っておいた方がいい?
5.観光英語検定の価値
1.観光英語検定ってどんな試験?
その名の通り、英語の中でも「観光」をキーワードに繰り広げられる試験です。何を目的に?どういう能力が求められるの?年に何回の試験?などなど色々お話したいことはありますが、この記事のメインはその部分ではないので細かい説明は公式HPに譲ることにします。観光英語検定-英語の資格試験(公式HP)
1つだけ伝えておきたいのは、1級~3級全て同日、別時刻に開催されるということです。3級から順番に実施されるので併願が可能です。「どの級を受ければいいかわからない」、「とにかく全部やってみたい」という方は併願チャレンジをどうぞ。ただし、3級からなので、1番集中力が途切れやすい最後の試験が一番難しい1級になりますのでそれなりの覚悟が必要です。
2つの級を併願されている方もいますが、勉強範囲も広がって的を絞りにくいし、取得級の目標も曖昧になるので、個人的にはどれか1つ「これに合格してやるぜ!」と決めて気合を入れた方がいいかと。モチベーションも保ちやすいですし、勉強スケジュールも立てやすいです。
2.侮ることなかれ!試験に挑む際の注意点
小学校でも英語の授業が導入されている今日、英語の試験も多岐に渡ります。それぞれ特徴があるのですが、観光英語検定ならではの特徴ももちろんあるので紹介します。試験に臨む前にしっかりと確認しておくことをオススメします。
(1)TOEIC、英検換算のスコアはあてにならない
公式HPに各級の程度としてTOEICスコアと英検の取得級が受験級目安として掲載されていますが、あまりあてになりません。そもそもTOEICや英検とは試験内容がまったく違うので、違う試験と比較しても参考にならないのです。出題される単語も問題も違うので、TOEICの点数が高い低い、英検の取得級は一回忘れて、しっかりと試験対策をしましょう。
「鵜飼いで有名な川はどこか?」岐阜県の長良川(ながらがわ)ですがTOEIC990点保持者でも長良川を知らなければ答えることはできません。実際にこういう問題がでるのが観光英語検定です。
(2)リスニングとリーディングの順番がTOEICと逆
TOEICは約45分のリスニング(音声を聞いて答える問題)があってから75分のリーディング(英文を読んで答える問題)という順番です。観光英語検定では60分のリーディングを解いてからリスニング(時間は級により異なる)を解いていきます。
TOEICを普段受けている人は少し調子が狂うかもしれませんので、事前の勉強でもリーディング→リスニングの順番を意識して準備しましょう。
(3)リスニングのスピードが速い?
観光英語検定については、他の方も試験の手ごたえなどを書かれていますが、リスニングのスピードが速いという意見がいくつかありました。初めは問題文の読み上げが速いのかな?と構えていましたが、どちらかというと問題文を読み上げた後の次の問題へ行くまでの“間”が短いことと、問題を理解するための資料を見る時間が短い、という方が気になりました。
特にツアー広告や交通機関の料金表を見ながら問題を答えるパートでは資料に目を通しつつ正しい選択肢を選ばなければいけないのでリスニング能力に加え、瞬時に問われている事や資料の内容を理解する能力が求められます。そういう意味では確かにリスニングは速いです。この形式の問題に慣れておくのも対策の1つです。
(4)CDラジカセがショボかった
これは会場によりけりなのでしょうか?他の会場で受験したことがないので確信を持って言えませんが、私が受験した時にはCDラジカセがショボくてTOEICに比べて音質がかなり悪かったです。音が大きくてちょっと割れているような感じでしょうか。
基本的に私は受験地に栃木の会場があればそこを選択します。TOEICはだいたい宇都宮大学で開催されますが、受験者数も多いせいか、音量を上げても音が割れずに聞きとりやすいプレーヤーが使用されている感じです。一方観光英語検定は宇都宮市のTBC学院で実施され、受験者数もTOEICに比べるとかなり少なかったです。(知名度が違うので当然かもしれませんが…)
これの対策は難しいですが、1つ言えるのはリスニングをする際にイヤホンで聞くよりも多少雑音が混ざる環境で聞いた方が、本番に近い状態を作りだすことができます。イヤホンで他の音を一切遮断して聴いた方がリスニングしやすいのは間違いないですが、試験は試験。本番の空気に少しでも近い環境で学習に取り組んだ方が、本番でもいつもと同じように力を出すことができます。
(5)自己採点することが可能
なんだかTOEICとの比較ばかりですが、TOEICでは問題用紙を持ち帰ることができません。しかし、観光英語検定では問題用紙を持ち帰ることができます。試験時にマークシートを塗りつぶしつつ、問題用紙にも自分の回答を記入しておくことで試験後に自己採点することができます。合格通知が届くのは試験終了から約1ヵ月半後。しかし、解答速報は公式HPで試験日から約1週間後に発表されるので、自分のだいたいの回答率を把握しておくことができます。
合格にはリーディングパート、リスニングパートそれぞれで合格点を満たす必要があります。観光英語検定の合格点は一部では60%以上の取得という意見もありますが、公式HPでは言及されず…試験の難易度によっては他受験者と相対的に考えて60%以下でも合格点だったという報告も。いずれにせよ各パートで70%以上の回答率を得られていれば安心できる範囲ではないでしょうか。
3.最速、最強の試験対策
さて、じゃあ具体的にはどういう勉強をしていけばいいのでしょうか。今現在の英語の下地にもよりますが基本的にやることは変わりません。
(1)まずはコレ!観光英語検定試験 問題と解説 2級 (CD付)
とにもかくにもこの参考書を徹底的にやるのが合格のコツです。実際過去に出題された問題なども例題に取り上げられているので試験の傾向を把握できます。おそらく観光関連の英語になじみのない方は見知らぬ単語がポンポンででくるかと思います。
cathedral(大聖堂)、apéritif(食前酒)、quarantine(検疫)など日常生活ではあまり使わないような言葉もチラホラ。この参考書で実際の試験形式に慣れるとともに観光関連の英語も一緒に覚えてしまいましょう。問題にはなってなくても今までの傾向として出てくる単語なども一緒に掲載されているので幅広くカバーすることができます。
(2)リスニングは語彙力強化と一緒に!
(1)の参考書はCDも付いているのでリスニングの対策もできます。知らない単語は基本的には聞きとることができません。語彙力強化とリスニングを並行して鍛えていきましょう。語彙力強化の際は、発音も同時に覚えていくと効果的です。ウェブ上の辞書ではWeblioだと発音もしてくれるので便利です。
(3)過去問題を解く
現在、公式HPで第26回の過去問題がサンプル問題として掲載されています。解答に解説がないのが残念ですが、問題の傾向や自分の実力を測ることができます。
また書籍で過去問も発売されています。私は23~25回の過去問が掲載されているものを購入しましたが、(1)の参考書と問題が被っていたのもあったので、模擬テスト的に使うにはちょっと難ありかもしれません。それでも、公式HPのサンプルとは違い、解説も乗っているので、より正確に問題を理解するにはオススメです。
観光英検2級の過去問題+解答と解説 第23回~25回 CD2枚付
また、ちょっと値段が高いですが、公式HPから最新の過去問題も購入することができます。最新の過去ってなんか不思議な表現ですね(笑)
問題傾向などはやはり年々少しずつ変わるので、最新のもので対策されることをオススメします。今平成30年度12月現在で29年度分の過去問までが発売されているので、平成31年になれば平成30年分の過去問題も発売されることでしょう。
4.世界遺産や世界の観光地について知っておいた方がいい?
観光英語検定の問題には世界遺産や日本も含めて各国の観光地に関する問題も出題されます。世界遺産検定の勉強も並行するとよい、という意見もあります。
「観光」という広い視点でもっと学びたい、というのであれば世界遺産検定の勉強をするのもいいと思います。私の場合、英語の勉強を優先したかったので一切世界遺産検定については勉強していません。リーディングを鍛えるのも込めて、世界遺産や観光地について英語で説明しているものをネットでも本でも探してよく読むようにしていました。
ちなみに日光に関しては、英語と日本語それぞれで左右に対訳が載っている本もあります。
5.観光英語検定の価値
ホテルのレセプション(受付)では英語でどんなやりとりが行なわれているのか、フライトアテンダントと客はどんな会話をしているのか、英語でのツアー広告の表現は?文化はどうやって紹介されてる?などなど実際の現場で役立つ問題が多数試験問題になっているのが観光英語検定です。「観光」「英語」この2つのキーワードに関わる方は実力試しも兼ねてぜひ挑戦してみましょう。