女将

ようこそ、湯西川温泉へ ~ 湯西川女将の会 vol.2 ~

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<湯西川温泉 『平の高房』 女将>

宇都宮市出身。1991年(平成3年)にご結婚し、湯西川温泉『平の高房』の女将になられた。『平の高房』は1974年から旅館を営業。旅館を始める前は材木商を営んでいたとのこと。2002年には「日本秘湯を守る会」の会員宿となった。

女将になったきっかけとは

ー湯西川温泉とは?

壇ノ浦の合戦に敗れ逃れてきた平家落人が、河原に湧き出る温泉を見つけ傷を癒したと伝えられる歴史の古い温泉です。温泉地名の由来ともなった湯西川(一級河川利根川水系)の渓谷沿いに旅館や民家が立ち並びます。

平の高房は、「湯西川温泉最奥の一軒宿」。源泉かけ流しの温泉は、「日本秘湯を守る会」の会員宿にもなっています。そんな名旅館でお客さまをおもてなしする薫女将にお話を聞いてみました。

「ちょうどバブルの頃から女将を務めているのですがそのころは団体でいらっしゃるお客さまが非常に多かったです。大型バスに乗り、湯西川温泉の最奥までお泊りにきていただきました。しかし時代の変化とともに、今は個人でいらっしゃるお客さまが主になっています。

そのなかでも若い世代のお客さまにお泊りにきていただけるのはとてもありがたいですね。木造りの良さや純和風の建物の良さを求めてきてくださっていることを実感でき、とても嬉しく思います。 」

やりがいとは

「どの人が女将さんなんですか?と聞かれるぐらい、スタッフと同じように溶け込んでお客さまと接しています。お着物を着てお客さまをお出迎えするような「女将」というイメージがあまり得意ではないので、自分に合っていないことをして無理するよりは自分なりのスタイルでやっていこうと思っています。

夕食時は、ひとつひとつ囲炉裏を回りお食事のご案内をしながらお客さまとお話ができるよう心がけています。今回の旅行がお祝いのご旅行だということやご友人と久しぶりのご旅行だということなど、お客さまがどのようなご旅行でいらしたかを知るきっかけにもなっています。

そして一度きてくださったお客さまが、よかったとまたお泊りにきていただいたくと とても嬉しいです。東日本大震災の後は湯西川温泉も静まり返って当館も休館にしていた時期もありました。そんなときに毎月のようにお泊りにきていただいていたお客さまが、再開後すぐに、心配だったと当館にお泊りにきてくださったことはとてもありがたく、またほっとした気持ちになりました。 」

普通の一般家庭でも、自宅にお客さんが来るときはお掃除やお茶菓子を用意し、あらゆるところに気を配りおもてなしをする。そのときの気持ちと同じように構えずに、お宿にきてくださるお客さまを「大切なお客さまが うちに遊びに来るよ」とおもって接していますと、女将はお話してくださいました。

今後やってみたいこと

「今後もお客さまにお泊りにきていただけるよう、次の代へうまく繋げていけたらと考えています。特に、この貴重な建物を伝えて守っていきたいです。建物に使用している材木は、すべて旧 栗山村から仕入れてきた材木です。そのため、もう一度手に入れるということができません。そんな貴重な素材を使用しているので木の雰囲気と建物や空間が合い、お客さまにもたいへん気に入っていただいています。

常連のお客さまにも「この貴重な建物をなんとか維持してがんばってね」とおっしゃていただいているので大切にしていきたいです。 」

『平の高房』にはいると歴史ある 木造りの建物に目を奪われます。玄関やロビー、客室やお食事処まであらゆるところで木の温もりを感じることができます。そして、女将が醸し出す自然なおもてなしや美味しい食事を口にすることで幅広い世代を魅了しているのだと思います。

『平の高房』を好んで きてくださるお客さまのためにもこのままの状態できちんと残していきたい。そんな女将の気持ちを知ることができました。

平の高房ギャラリー

 

 

▼   詳しいご案内は以下公式ホームページをご参照ください。

~公式ホームページ~

〒321-2601

栃木県日光市湯西川1483

湯西川温泉 上屋敷 平の高房

取材を終えて・・・

ちょうどお伺いした時期がクリスマスのあとだったこともあり『ひとことノート』にはサンタさんのイラストが描かれていました。限定プランとしてご宿泊いただいたお客さまの楽しそうな様子が記載してあり、とても喜んでいらっしゃったのだなと感じました。女将の優しい人柄と、木の温かさに触れまた泊まりたいという気持ちがノートにたくさん溢れていました。

ご家族での旅行や、新婚旅行などで雰囲気ある平の高房を味わっていただきたいです。

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