日光市栗山郷にある、そばやばんだい餅などが楽しめる栗山ふるさと物産センター。まだ肌寒さが残る頃、物産センターから1本の電話がかかってきました。
“日本語通じないんだけど来てくれる?”
“えっ?今スグ!?” 運よく近所にいたので駆けつけてみると、1組の外国人カップルがいました。
1.外国人が求めていたことは?
話を聞いてみるとポーランドから来たカップルでコンビニに行きたいとのこと。“どうしても必要な生活用品があるみたいだよ!”という栗山ふるさと物産センターの小栗さん。どうやってその情報を聞き出したんだ?というツッコミはさておき、ポーランド人と具体的な話をしました。
観光で来たこと、宿はなくキャンプすること、コンビニは近くても車で30分の距離にあること。
2.日本人の感覚ではオススメできないこと
今夜この観光客はキャンプをする、と小栗さんに伝えたところ、とても驚き、“寒くて眠れないよ”と言っていました。それもそのはず。このポーランド人がキャンプすると言っている場所は女夫渕(めおとぶち)。栗山郷の中でも奥鬼怒と呼ばれる最奥地にあり、標高は1,100m超。夏以外の季節はとても冷え込みます。
冬の女夫渕駐車場(栗山ツアー2016奥鬼怒スノートレッキングより)
3.外国人の母国をよく知ることが理解への第一歩
このポーランド人と出会うまで、私も小栗さんもポーランドの気候について考えることはありませんでした。しかし、話を聞いてみると、冬は-20℃になることもあり、冬でもキャンプしてるからへっちゃらとのこと。よく話して、彼らの行動の背景を知ることで、旅行者の行動にも納得できる、そんな体験でした。
秋の奥鬼怒温泉、毎年違う顔を見せる紅葉は外国人にも人気。
4.で、結局コンビニ問題は?
バスの本数も多くない栗山郷。結局小栗さんの親切で往復送迎。車内ではどんな会話をしたのだろう?と思いつつ、栗山人の温かさにも触れた1日でした。
追記:栗山ふるさと物産センターでは黒部ダムのダムカードをゲットすることもできます。黒部ダムに行った証拠(写真など)を見せれば誰でももらえます。