<湯西川温泉 『湯乃宿 清盛』 女将>
もともとご家族で食事処を営んでいたところ、温泉を掘削し日帰り温泉を運営。お客さまのニーズに合わせ1998年頃に、旅館 『湯乃宿 清盛』を開業。女将としてお客さまをもてなしている。現在、湯西川温泉 女将の会 会長を務めている。
女将になったきっかけとは
ー湯西川温泉とは?
壇ノ浦の合戦に敗れ逃れてきた平家落人が、河原に湧き出る温泉を見つけ傷を癒したと伝えられる歴史の古い温泉です。温泉地名の由来ともなった湯西川(一級河川利根川水系)の渓谷沿いに旅館や民家が立ち並びます。
湯乃宿 清盛は、「5部屋限定の大人の宿」。女将に旅館をはじめたきっかけを聞いてみました。
「日帰り入浴といっしょに郷土料理のお食事を提供していました。同じように日帰り温泉をおこなっているところは湯西川温泉でもいくつかありましたが、時間の経過とともに宿泊を営んだほうがよいと思い、旅館の営業を始めました。 」
女将としてのやりがいとは
従業員という立場ではなく、女将だからできるこだわり。そんな女将のこだわりを聞いてみました。
「お客さまの声を一番に考えています。今は、インターネットの予約サイトなどですぐに口コミなどが見れる時代。そのためお客さまが仰ることはなるべくすぐに取り込み改善に努めています。
お宿の規模が大きくなると働く人も多くて、ひとりひとりの意識を共有することがむずかしいけれどここは家族で営んでいるから、考えを共有し臨機応変に対応できるのだと思います。 」
お客さまと女将の距離が近いからこそ、いただいた声はすぐに実践に移し、次にお客さまが宿へ足を運んでくださったときに喜んでいただく。そんな細やかな心遣いが、お客さまを魅了しているのだと思います。
今後やってみたいこと
女将の会 会長も務めている千恵子女将。やりたいことは山ほどあるかと思い、どんな野望をもっているのか聞いてみました。
「 女将の会としては、来春(2017年春)に運行する東武鉄道の新型特急に合わせ、日本酒を発表することが一番の目標になっています。そして湯西川温泉の雰囲気をお客さまに楽しんでもらえるような情緒ある温泉街としてもっと活気づけていけたらとおもっています。
新たな風を吹き込んでもらうためにも まちから若者を受け入れたり、お客さまに楽しんでもらえるような仕組みを常に考えていきたいですね。 」
そうお話をしながら女将は常に笑顔で答えてくれました。他の地域などに例えながら、わかりやすく女将のイメージを伺うことができ湯西川温泉を想う気持ちをたくさん知ることができました。
▼ 詳しいご案内は以下公式ホームページをご参照ください。
湯西川温泉 大人の宿 湯乃宿 清盛
〒321-2601 栃木県日光市湯西川980
TEL:0288-98-0500
湯乃宿 清盛 ギャラリー
取材を終えて・・・
今回、湯乃宿 清盛を見学させていただき、まず全5室のお部屋に驚きました。スタンダードの客室でも12畳という広々とした空間は、のんびりと過ごすことができます。
夕食以降~翌朝5時までは、なんとすべての温泉を貸し切り可能。源泉かけ流しの温泉をゆっくり堪能できるのも
大人の愉しみ方ですね。
そしてチェックイン前でもお部屋の用意が整っていれば気兼ねなくお客さまをお出迎えし、お部屋にお通しする
そんな心遣いも女将ならではだと感じました。都会の喧騒から離れ、ゆったりと過ごす温泉旅館としてぜひ女将に会いにきていただきたいです。