今回は、ちょっと日光を離れて、栃木県那須町芦野(あしの)にある那須ゲストハウスDOORzさんにお邪魔しました。外国人対応に限らず、接客の原点を感じたので紹介します。
1.DOORzのきっかけ
きっかけはオーナーのあさみさんがニューヨークで日本人だけのゲストハウスに泊まった時のこと。服のバイヤー、夢追い求めるダンサーetc…初めての出会いがあふれていたそうです。
そこからゲストハウスの魅力にどっぷりハマったあさみさんはいろんなゲストハウスを泊まり歩き、ついに2013年11月、古民家を半年かけて改修してDOORzをスタート。自分が感じた新しい世界がパッと開ける感覚、新しい価値観、世界のトビラを開く場所になるように、と願いを込めてDOORzと命名。
2.ゲストをもてなす秘訣
「ゲストはみんな親戚」第一声にそう語るのはスタッフのタツヲさん。ゲストに気軽に声をかけるのはもちろん、人との距離をとても大切にしているそうです。予約時にメールフォームに年齢や、やりたい事などを記入してもらうのもそのため。どんなゲストが来るのか、想像しながらゲストの到着を待つんだとか。
そして、DOORzの大きな特徴は、夕食をゲストとホストが一緒に作ること。周りに外食するところがないからこのスタイルとのことですが、この時間がゲストとホストの距離をグッと縮めてくれます。
3.DOORzのトビラを開く外国人
DOORzをノックするゲストには外国人もいます。きっかけは、日本にいる友人を訪ねた外国人が宿泊先を探している時にその友人や地元の人がオススメしてくれることが多いんだとか。地域内での人間関係作りがあるからこその導線ですね。外国人を受け入れるのにまず必要なことは、外国語を覚えることでも、多言語HPを作ることでもなく、地域内で協力してみんなで盛り上げること。とても大変だけど、大切な“キホン”を教えてもらいました。
外国人ゲストも、ただオススメされたから泊まるのではなく、芦野の自然豊かな風景や日本らしい古民家造りに魅力を感じてくれます。翌週泊まりにくる外国人もリピーターなんだとか。
4.まとめ
一方的に話すのでもなく、もちろん一方的に聞くわけでもなく、酔ってても程よいバランスをとれるDOORzで感じたのはおもてなしの原点。国籍、年齢、性別、関係なく、“ゲストは親戚”この言葉1つでだれでも楽しめる最高の場所でした。